今回はご覧のカンペールのスニーカーです。(前回の3足のご依頼の中の残りの1足になります。)

ご覧のようにソール全体に【割れ・欠け】等の痛みが生じています。

 

お客さまとのご相談で、同色のクレープ素材を用い既製時と同様に縫いかけをする段取りとなりました。

まずは元ソールを基準に合成クレープ素材を形成。アッパーに張り合わせます。

その後、アッパーとソールを縫いかけして完成です。

 

ソール端は既製時の【丸み】を再現。

色もほぼ同じという事で出来る範囲のご対応としましては上手にまとまったと思います。

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返送後のお客さまのお声です。

履き心地も見た目も、修理したことを忘れさせてくれるほど、違和感がありません。
特にゴミ箱に捨てる寸前だったカンペールが、ほとんど現状復帰しているではないですか!

ソールがボロボロに崩れてきたので、「靴って燃えるゴミだっけ?」なんて妻と話していたのですが、
海外旅行のお土産にこのカンペールを買ってくれた妻も、大変喜んでおります。

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捨ててしまおうか寸前の特別な靴がまた履く事が出来るようになったとの事。
お役に立てて私も嬉しい限りです!

このように靴を通して、多くの方々とコミュニケーションをとらせていただいている現状に
感謝と共に感激しております。

ありがとうございます。