痛々しい状態のヒール。ヒールの痛んだ既存革をはがし、新しい革を巻いて仕上げることにより対応可能です。
横シマ柄の革【スタック革(¥3780)】、あとは黒、茶をはじめ色物系【プレーン革・エナメル・ヌバック…etc(¥3150)】での巻き換えも可能です。

今回は状態が状態なだけに作業上削りが必要と判断。
結果高さが低くなってしまう為、ヒールごとの交換(¥4200)もご提示いたしましたがお客様とのご相談の上、
削りは最小限に抑えバランスをみながらの巻革交換での対応となりました。
結果、元ヒールのラインは若干変わってしまったものの、高さ変更は許容範囲にとどめ大きなバランス変更がないまま仕上げる事が出来ました。

【ヒール革巻き換え】
リフト代金込の価格です。作業工程上TOPリフトの脱着は必至なので、お急ぎでなけれなリフト交換のタイミングで行うのが経済的です。

靴にはバランスがあります。
例えば、婦人のハイヒールを横から見ると【すべり台】のようになっています。
すべり台、「高さ・角度・長さ」と成り立つ中、高さだけをかえてしまう。。。
普通ではありえないですよね?
ただこわい事に…靴の場合はそこに体重をかけてしまうとそれが何とでもなってしまうわけです。
しかも「低いほうが楽チン♪」なんて感じる事もあります。当然どこかに多大な負荷がかかるわけです。
高さを変えた靴に体重をかければ、すべり台でいうすべる部分の角度も変わらざる負えません。
そこには人間でいう背骨(靴でいうシャンク)が入ってます。これが折れると靴がフニャフニャになってしまいます。また接着の剥がれや革切れなどの可能性も増加してしまいます。靴はちょっとした知識と気遣いで寿命が格段に伸びると思いますよ。