今回はオーストラリアの馬具メイカー/R.M.Williams【アール・エム・ウィリアムズ】の代表的なサイドゴアブーツを
Vibram#2021ソール+ミッドソールへカスタムいたしました。

 

当初のお客さまからの主なお申し出の1つに「中で釘が飛び出していて痛みを感じる」との事があったので
釘は抜いてしまう段取りでバラシをさせていただいたところ、釘は飾りでなく、本底を止める為の意味のある物でした。

早速お客さまへこの件につきご相談させていただき、今後の事もふまえ釘は排除し【底縫い】にて対応する事となりました。

 

現在までで、この造りの靴は数十年前のゴルフシューズの修理をさせていただいた時以来でした。
この時も今回同様に【釘が・・・】との事でした。
思うに履いていくうちに中底が沈み込み、釘が露出してきてしまう事が原因の1つと考えられます。

(私はてっきりグッドイヤー製法と思いこんでいたがゆえ、未熟ながら現代靴にもこの造りがあるとは思いもよりませんでした。)

 

お客さまご了承の【ダシ縫い+マッケイ縫い】の【ブラックラピド製法】としてまとめさせていただきました。

また特にウェスト部の接着の強度を増させる為、木型を入れ圧着機でソール接着しました。

完成です。

 

【Vibram#2021+レザーミッドソール ¥12600】