今回はREDWING・エンジニアブーツのシャフト詰め加工です。
エンジニアブーツは数年ごとに容がチェンジしています。
特にREDWINGの20年近く前のモノは全体的にスマート。筒(シャフト)も細く・・・なんて事があります。
現在のモノはそれに比べ全体的にボってりと。筒も太く・・・。という感じになっています。
この事から現在のモノを少しでもスマートな印象に。という事で数年前はよくご相談をいただいていた加工内容。
現在も時折ご相談いただいております。
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まずにこの加工、過去の当店のBLOGではあまり取り上げてきませんでした。
それは一応に理由がある事からなのですが、今回その内容をご紹介してみたいと思います。
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まずに完全に立体型になったブーツの一部の寸法を後から変える。という事はどこかに無理が出る事になります。
また構造上触れる箇所も限られてくるのでやはり…どうしても無理が出る事になってしまいます。
但し、ストレスの内容によっては解消される事もあります。
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まずは、触れる位置になりますが、構造上この場所だけになります。

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大半のエンジニアブーツは履き口に【V字の切り込み&バックル】が施されています。
一応にそれは【センター位置】にあるとしましょう。
はい・・・この位置だけの加工ではセンター位置はくるってしまいます。

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上の画像は【加工後】と【加工前】になります。
画像では上手にまとまっているのでは?と感じられる方もいらっしゃるのではないか?と思いますが、
物理的には後ろだけ詰めているのが事実なので上記のとおりになります。
また詰められる寸法はバックルのループとバックステイ(真後ろの帯)の関係上【1インチ+α(約3㎝)】ぐらいが限界になります。
これらの事から【観賞用(含む)】ブーツとしては厳しくなってしまう?という事に繋がってしまう。と考えるべきでしょう。
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この事は個別にご相談いただいたお客さまへはしっかりとお伝えしてまいりました。
…結果、大半のお客さまが止められた傾向です。私個人的にも賛成です。
ところが、それでも進めたい。と言われるお客さまもいらっしゃいました。
【パンツ(ズボン)のシルエット】に関係してしまう。とのストレスをお持ちの場合のお客さまです。
【ひざ下のパンツシルエットがブーツの太い筒のせいで野暮ったくなってしまうので。。。】
このような場合はこの方法で大方解消している傾向です。
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一応に【シャフト(筒部)を3㎝狭くしたブーツ】が【らしく】撮れた画像を載せておきます(笑)

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【太いシャフトにストレス】を感じてらっしゃる方は上記のメリットとデメリットを参考に考慮してみてはいかがでしょうか?
必要に応じご相談いただければと思います。
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