(釣り用)ゴム長(ウェーディング)
今回は【釣り用のゴム長】のご紹介です。
先日の記事にて【防水性】うんぬん・・・を身勝手にも述べさせていただき、
ご覧の通りの【ラバー一体型のゴム長が最強】ではないか?と申し上げました。
今回はそのゴム長の類の修理です。
正直気が進みませんがお客さまとご相談の上、こちらのゴム長の修理をほどこさせていただきました。
まずに、画像で見る限りでは【釣り用に使用されている普通のゴム長】となるわけですが
実に【ウェーディングシューズ】という類のものになるのでしょうか?
【濡れた岩場を歩く為のフェルトソール】が装着されています。
もうお解りだと思います。
今回はこのフェルトソールが剥がれてしまい、接着をご希望との事になります。
【防水性最強のゴム長】でも使用目的により【+α(接着)】が加われば、実にこのアリサマになってしまいます。。。
上記で申し上げた【気が進まない】との件は、当Blogを見続けていただいている方にはもうお解りだと思いますが
素材【再接着の不安】と【事故】という事を考えればの事です。
特に今回のような靴の使用下では【不意に底が外れればどのような危険性があるのか?】
これはオートバイ乗車時の靴や登山靴等にも同じ事があげられると思います。
少々大げさかもしれませんが、上記のような使用下での靴底の剥がれは私的には【命とり】になると考えています。
いままでにもこのような使用下での靴の修理に対しては、必要以上にお客さまにご説明をさせていただき
出来れば再接着を諦めていただくようにもお話をさせていただく傾向ではあります。
・・・が「どうしても!!」との強いご希望のお客さまには、以後は【自己責任】の元で使用いただくよう
強く申し上げて修理を施させていただいております。
ゆえに「あんたの店で直した靴のせいで、うちの旦那が!!・・・」というような事は過去にも一切ございませんが
非常に承りにくい修理の1つでもあります。
今回も一応に出来る事はさせていただきましたが、私ならば怖くて履かないと思います。
本当は手掛けてはいけない類の修理なのかもしれません。
【底を縫い掛けしたい。でも・・・縫えば防水性が・・・(縫い目からの水の浸入は見えていますので)。】
上手くはいかないですね。。。
【今回の施術内容】
元の接着材の徹底排除→下地造り(プライマー処理)→用途に合った接着材を用い、一晩プレス処理
と出来る事はしっかりさせていただいております。
・・・がまた【水場】で使用されると思えば。。。
今回ご依頼いただいた【ゴム長】元の造りは致し方ない?とも思いたいのですが、
皆さんはどのように思われますか?