今回はTimberland【ティンバーランド】ブーツの修理加工になります。

以前よりいくつものTimberland【ティンバーランド】ブーツの修理を手掛けさていただいています。

理由に【加水分解】という症状。ウレタン素材が風化してしまう現象です。

 

いままでのTimberland【ティンバーランド】の修理希望のブーツのほとんどがこの症状になります。

一応に【履き心地の変化を前提に履けるブーツ】には加工が可能です。

 

 

 

(あくまで私の経験上ですが)製靴工程上の事か、
このブーツには微妙な個体差があり、その微妙さが実に仕上がりを左右してしまう事に。。。という事を何足も経験しております。

また上にも記しました【履き心地の変化】メイカ―さん売りの【防水性】の事を気にされるのであれば
正直修理には不向きな造りをしているブーツでもあると思います。

・・が、まずにこのブーツのアッパーだけでも継続して履く事を強く希望したい。
とのお客さまには手立てはございます。

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この機会に【防水性】を私なりに記してみたいと思います。

まずに靴が部品、部品で構成されている物は【水の浸入】は免れないと思います。
防水性を望まれるなら、それこそ【接ぎ目のないゴム長】が一番だと思います。

以前にお客さまから「サンダルで川遊びをしたら、サンダルがバラバラになりかけてしまった。」との
ご相談をいただき見せていただいた所、その靴は【ビルケンシュトック】でした。

ビルケンシュトックをサンダルのカテゴリでとらえられてしまう傾向も解らなくはないのですが
【水】が相手となると、事が大きく異なると思います。

【ビーチサンダル】や【ゴム長】はまさに【水陸両用】です。
あとは【クロックス】の類もその使用下に適していると思います。

要は、【接着材を一切使用せずに構成されている靴】
それこそが【確実に水に強い靴】という事になると思います。

靴修理をさせていただく中、お客さまからの「靴内への水浸入の対策・対応を。」とのお声をよくいただきますが
上記のような事から「正直限界があるのも事実」だと思います。

これが体重をかけ、履き動かす【靴】でなければ
【防水カメラ】や【防水携帯】のように強く【売り】にする事も可能かもしれませんが、
そもそもカメラも携帯も最終的には【ラバーパッキン次第】という事も事実。
安心な防水性には、ほど遠いと思ってしまいますが、どうなのでしょうか。。。

過去にオートバイ移動が主な生活をしていたせいか、昔から【防水性】という言葉には非常に魅力を感じており、
かばん、CDウォークマンから携帯、カメラまで【防水性】を気にしながらの購入をしてきました。

その都度説明書には【ゴムパッキンをしっかりはめ込んでください。】
【パッキンの状態次第では水が浸入します】との警告文。。。

あくまで本来の機器の防水性うんぬんよりも、【所詮はあなた次第ですよ!】と言われているようでした。。。

そのような事から私は身近に防水性を謳っている商品でも限界はあると思います。
・・・といいつつ思えば、数ヶ月前に【防水デジタルカメラ】購入していました。。。

【防水性】・・・未だに私には魅力のある【言葉】のようです。