敢えてこの靴を!
今回は鹿児島県より、ご覧の【安全靴】を履きやすくカスタムしたい。とのお申し出にお応えさせていただきました。
こちらのお客さま、【想い】があってのカスタム加工をご希望との事で
エピソードも付け加えいただきました。
まずは元の造りです。
こちらは国産のいわゆる【安全靴】。
つま先に鉄製のガードが施してある事から、
工事現場や建設現場、車両工場等での使用が主にある靴になります。
今回カスタムのご依頼をいただいた際に付け加えられたエピソードをご紹介いたします。
こちらのお客さま、お父様がお仕事で履かれていた安全靴を幼心に「かっこいい!」と思われていたとの事。
「お父さんが帰宅すれば、その足元にあった安全靴にセメントや泥が付いていて・・・。
その汚れた安全靴はまさに【かっこいい父親の象徴】との記憶が未だにあるんですよ・・・」との事。
その流れから、お客さまご自身もこの機に安全靴を購入し、実に履かれてみたそうですが
使用はお仕事内ではなく、あくまでタウンユース目的との事から
「このままでは自分にはハードすぎるかな?」
「可能であれば・・・履きやすく加工したいのですが。。。」とのお申し出でした。
下の画像はお客さまがご希望されたマテリアルを用い、生まれ変わった安全靴です。
【Vibram#2021(黒)を主に、アクセントにしたい厚めのレザー(濃い茶仕上げ)MIDソール】仕様となります。
(靴の構造上、つま先の鉄ガードを上手に避けながら底縫いも施しています。)
ご相談時にはつま先の鉄ガードを排除する事や、ライニングを施す事等のお話もいただきましたが
まずは底面のみの加工という事に落ち着き、進めさせていただきました。
Vibram#2021の軽快な履き心地で出番が増え、上手に馴染んでくれば
またその想いがある【お父様の靴】に近づいていくのではないでしょうか?
私個人的にも実に・・・強く、そう願いたいと思います。
ご利用ありがとうございます。