今回は婦人靴のストラップ切れ(抜け)の修理です。


ご覧のようにストラップが切れかかっていたり抜けてしまって困った事はございませんか?

意外や意外、これらのストラップはそのまま接着してあるだけの物がほとんどなのです。
よってストラップ頼りの靴の物はこのような症状になりがちです。

対処の仕方の一例をあげますと…。

ソールを剥がし 釘打ちする。
          対角に位置するストラップとつなげてしまう。(間には他のパーツを用意して、接着&縫いかけ)・・・etc

とありますが、上記の方法はソールがキレイに剥がれ、キレイに再接着(強度も含め)出来る事が前提です。

今回の靴はソールを大胆に剥がしてしまうとレザーソールに波状のシワが多々入ってしまう為、剥がしは最小限に止めて
次の方法で対応いたしました。


【のりしろ】の面積を大きくとる為作製し縫い掛けいたしました。また最小限に剥がした隙間から釘打ちも出来ました。
【革あて縫い+接着+釘打ち・¥1575(片足)×2】


完成となります。これで大丈夫!と安心出来れば良いのですが、抜けなく固定したストラップは抜けじとも切れる可能性は残っています。
今回の症状は特に曲がらない(まねかない)靴をストラップだけで運ぼうとするタイプの靴に多く見られます。