今回はご覧のチペワのブーツの修理加工になります。

ご希望の【Vibram#1136+ラバーMID(再底縫い)】での修理加工になります。

 

お持ち込み時、日本国内でしか修理加工を学んでいない私にとっては、
目を見張る修理が施してありました。

お聞きすれば、インドを旅行中に底ハガレが生じてしまい、現地でお直しをご依頼されたとの事。

今回は【その状態】でのお持込みでした。

 

 

いやはや、パッと見れば・・・【???】というステッチがソールを中心に各部に施されている状態なのですが、
そのステッチを追っていけば、剥がれの再発がないよう上手に縫いかけが施されています。

私にとっては【超強引?!】・・・【しかしもって・・・縫う気になれば縫えるんだ!】という
驚きの感も否めなくはないのですが、実に素材や道具が不十分な環境と考えれば
現地ではこれが【普通の履物修理】なのでしょう。。。

日本も履物自体に希少価値があった頃があったと思います。
現に、私の祖父母の家の物置きにあったお煎餅の缶の中には,
靴墨やブラシと共に【タワイもないゴム片】とゴム用ボンドがしまいこんでありました。

(これらは現在のお店をつくる為に、取り壊してしまった前家(祖父母の家)を整理した時に発見しました。)

WEB上で私が見た中には・・・例えばスモーキーマウンテン等、廃地での履物修理。

上記のように素材や道具が揃っていない状況下での履物に対する【延命対応】は
現在の日本国内では考えられない程の方法でしかないと思われます。

そこには、実に現在の日本国内の【贅沢修理加工】とはかけ離れた、厳しい現実があるようです。。。
また、貧困ゆえにそれこそ【靴というモノ自体が履けない。】という環境も当然あります。

実は・・・現在でも【靴材料は限られた資源】なのです。。。

・・・何かを感じ取っていただければ幸いです。

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