今回も引き続き、BALLYの底剥がれです。

素材構成が【レザーウェルト+ウレタンMIDソール+ラバーソール】という靴になります。

底剥がれの状態を申しあげますと、前回のタッセルは【接着剤がパリパリの粉々に乾燥していた】のですが
今回の物は【ネチョネチョのベタベタ】という状態でした。

大きな理由の1つに【ウレタンMIDソール】の存在が考えられます。

ご依頼時の最初の打ち合わせとしましては【再接着】との方向でしたが
このウレタンMIDソールがどうにも・・・という事でレザーMIDソールへの変更をご提示させていただき
お客さまのご了解を得て進めさせていただきました。

レザーMIDソールに底縫いを施し、今後安心して履ける土台を造った後、元のラバーソールを圧着いたしました。

 

加え、今回は【アッパーの染み】も対応させていただきました。
結果はご覧の通りです。

 

【レザーMIDソール交換 ¥2100 底縫い ¥2100 (アッパー染み対応 お見積り)】

今回は北海道よりの遥々のご依頼で、このモンクストラップ以外にも数足承らせていただきました。
その中のBALLYデッキシューズの底剥がれもしっかり着いたようです。

以下はお客さまからのご内容です。

「先日のバリーですがそれぞれ1日づつ履いて歩き回りましたが、2足とも底のハガレなど問題は起こりませんでした。
特に茶色のモンクストラップは1日で約10キロくらい歩きましたが快適だったことを報告します。ご安心ください。」

10キロ歩かれても大丈夫。とご連絡をいただき安堵いたしました。
しばらくは安心して履いていただけそうですね。ありがとうございます。

ここ数日は底剥がれのご相談が多い【BALLY】に特化してみました。

どうしても、セメンテッド(接着)製法の靴達は【剥がれ】が付き物です。
が・・・これらの対策で安心して再活用出来る事もお伝え出来ればと思い連続に掲載させていただきました。