今回はご覧のウォーキングシューズのカカト部修理です。

この仕事をさせていただいていると、時折ご依頼がある【ウォーキングシューズ】
デパート等での販売もあるせいか、特に上品なご年配女性がお持ち込みになられる事が目立ちます。

これらのウォーキングシューズ、私的には【スポーツメイカ―やしっかりとしたシューズメイカ―の物】と
【その他】という分類分けが出来ると思います。

前者の場合、基本そのメーカーのフラッグシップ的存在になりうるであろう
【造りがしっかりしている】部分を強く感じます。

この造りがしっかりしている物と感じる理由には、やはり歩行靴としての基本構造が保たれている事に加え
素材もウレタンをあまり用いず、タイミングさえしっかりアンテナを張れば、しっかりと直る。との印象がある事からです。

今回は正直【減り具合】が行き過ぎの部分もありましたが、先ずにアタッチをかました上で
ご覧のように対応させていただきました。

 

これらのしっかりしたウォーキングシューズは決して安価ではありません。
また、TPOに応じ履き分けが上手に出来ない私達に本当は1番必要な靴でもあろうかと思います。

このお仕事をさせていただいていると、【とてもくたびれた紳士靴】に遭遇する機会も少なくありません。
私もその場合「歩かれるお仕事ですか?」とお声かけさせていただくと
お客さまのお声も「規則で革靴しか…」なんて事を多々お聞かせいただきます。

もうかれこれ20年程前でしょうか?外国発の【スーツ+スニーカー】のスタイルがありました。

現在でも時折おしゃれな方がそのスタイルであったりするのを見受けますが、
雰囲気は【アパレルさん】かな?という感じの方です。

本当は歩く事がメインの一般の営業職の方にこそ、【機能性+運動性】の良いこれらの良質な靴が必要だろうなぁ。
とも思いますがいかがでしょう??

それにはまず、それらを受け入れられる靴文化がないと難しいかもしれませんね。。。
私も100年後には日本の靴文化が少しでも良くなっている事に期待し、少しでも貢献していければと思っています。