婦人ブーツ オールソール交換

今回はウレタン製ソールが劣化してしまった婦人ブーツのオールソール交換です。

素材がウレタンという事で、いずれこのように崩れ落ちる運命です。

修理に際し素材が異なってしまう為、【履き心地の変化】は必至ではありますが
原型になるべく近づけて欲しい。というご希望の元、着工させていただきました。

 

紳士用のハードなブーツ加工が目立つ当店ですが、
婦人靴しかり、日頃のズタ履き靴等の修理加工も日頃多く行っております。

スーパーマーケットの中の靴修理店さんのような感覚でご利用いただけるのが私の理想。

起業時には洒落た店名を考えたのも事実ですが、【親しみやすい靴修理店】にしたい。
という事で【リペアガーデン】と名づけたのも事実です。

【履物修理】という事ではなんでもお気軽にご相談ください。

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靴修理・鞄修理店 東山Repair Garden【リペアガーデン】

〒464-0027 愛知県名古屋市千種区新池町4-72 TEL&FAX 052‐753‐7248
営業時間 11:00~19:00 定休日・・・土曜日

婦人ブーツ・レザーオールソール

今回は婦人用ブーツのレザーオールソールも一例です。

まずはこちら、レザーオールソールに縫いかけを施した後に
ラバーハーフソールを施しました。

 

次に【LA BOTTE GARDIANE】のブーツです。

シンプルかつスマートな、良い感じのブーツですね。

 

婦人靴でもオールソールは可能です。
お気軽にご相談ください。

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靴修理・鞄修理店 東山Repair Garden【リペアガーデン】

〒464-0027 愛知県名古屋市千種区新池町4-72 TEL&FAX 052‐753‐7248
営業時間 11:00~19:00 定休日・・・土曜日

婦人靴の底換え(オールソール)

今回は婦人靴のオールソールになります。

まずに【猫】が可愛らしいこちらの靴。

アッパー素材の影響か・・・ソールの接着剥がれが目立ち、全体的にダメージも見られる為
【レザーソール(底縫い)】にてのオールソール(全底換え)でのご対応です。

 

新ソールには元造には無い【底縫い】を施すことで、しばらくの間の底剥がれ防止をお約束出来ると思います。

次に合成クレープ素材を使用したこちらの靴のオールソール。

元の雰囲気を損ねず、上手にまとまったのではないでしょうか?

 

私個人的な意見ですが・・・特に女性物の靴は履いていない新品時が一番まとまって見えると思います。

これは当たり前と言えば、当たり前なのですが、男性物の靴やワークブーツ等は
履きに従い【味】が出る。という物も多くあると思います。

そういった意味合いでは、女性物は履くに従い【味】というよりは【歪み・ヤラレ】が目立ち
悪印象の傾向があると思います。

これには【華奢】であるが故、【スマート】であるが故の女性らしい靴のラインの構築に
造り自体の強度がとれていない。物理的・力学的に厳しいという事があると思います。

しかし、「この靴、見た目よりも履き物として先々も付き合っていきたいのよ。」というお気持ちを
伝えられる女性のお客さまもいらっしゃいます。

女性のお客さまのそのような想いにもお応え出来る準備は整っておりますので
お気軽にお声かけください。

【重傷】の婦人靴

今回は【重傷】になってしまった婦人靴です。

「ヒールがぐらぐらして・・・」とのご相談です。
現物を拝見、触らせていただいたところ・・・靴が折れてしまっています。。。

このような症状では外見から見える修理では事足りません。
実に人間でいう【背骨】と【それを支える筋肉】のような役割の【目で見えない部分】の修理が必要となります。

バラしてみました。。。

荷重を支える大事な部分が真っ二つに。。。

このような部品がその【大事な部分】です。

 

特にハイヒール等の婦人靴の大黒柱なるこの部品・・・
(お持込み時の折れが生じた)【シャンク(バネ)】と(これから仕込む)【ファイバー芯】になります。

これらに角度の癖付けを施した後、出来る範囲で上手に仕込み直した結果
グラつきはおさまり、強度的にもしばらくは大丈夫そうになりました。

現在の安易に購入する事が出来る靴は【シャンク(バネ)】が弱い傾向があると思います。

やはり、しっかりした造りの靴や昔の靴はその部品にヤキが入っていたりと
しっかりした【大黒柱】が仕込んである傾向も事実です。

普段目には見えない部分ですが、荷重に耐える部分としては最も大事な部分の1つでもあると思います。

時折思うのですが・・・同じ靴のサイズでも、人によって体重は様々。
同じ規格で造っていては、ダメージ進行も自ずと異なってきて当然だと思います。

私が幼少期に与えてもらった【おもちゃの乗り物】には【20kgまで】と記載されていた記憶があります。

実に、現在安易に購入できる【軟な大黒柱】の造りの靴には本当は【体重制限】も必要かもしれません。。。
もちろん、【しっかりした大黒柱】が仕込んである靴はそれなりの人が履いてもおおよそ大丈夫と思われますが・・・。

一例に私が過去に修理のご依頼をいただいた、体の大きなお客さまのお靴(ソールがEVA(スポンジ系)素材)は
それに伴い、過度にEVAが圧縮されていました。

お話の中、「すぐにダメになっちゃうんだよね。。。」なんて事をお伝えいただいた記憶があります。

デリケートな部分はさておき、物理的には靴にも【体重制限】が必要かもしれませんね??

※今回の症状は【荷重以外の要因もあり】で生じる症状です。

 一例に【足休めや車の運転で斜めから荷重をかける】 【根本的にヤワい造り】という事が代表的だと思います。

婦人靴の修理例

今回は久々の婦人靴の修理例です。

どうしても紳士靴や他のカテゴリの靴達に比べ、婦人靴は修理内容に幅が見られない事も
あると思います。

しかしもって、【一般的な靴修理=婦人靴修理】という事も避けて通れない部分があると思います。

それでは、まずは【ヒール】の修理加工です。

 

ご覧のように【折れ】が生じてしまっています。
今回のような【折れ】やヒール自体が外れてしまうのには原因はいくつか考えられますが、
きちんとした理由があっての事です。

一例に・・・
造り方がまずい・・・デザインが最優先。力のかかる部分を製造時にしっかりと対応していない。
無理な力をかける・・・車の運転時や足休めの為にヒールに斜めからの力をかけてしまう。

というような事があります。

今回は【ヒール交換】にてのご対応です。

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次にオールソールになります。

婦人靴でもオールソールは可能で、素材も【革・ゴム等】の選択が可能になります。

 

これは私の個人的な意見ですが、特に婦人靴は新品の時の状態が一番サマになっていると思います。
(一例に男性のハードなブーツ等だと、履くに従って【味】が出てくる傾向がありますが・・・)

そういった意味合いでは、見た目を重視されるスマートなシルエットが売りの婦人靴の場合は
トコトンの修理も状態ありきなのかな?とも思いますが
思い入れがある・・・特別な靴等にはこのような手段もお薦めしたいと思います。

バレーシューズ ソール交換

久々の婦人靴です。

某有名ブランドのバレーシューズのソールを交換しました。

元のラバーソールです。

滑りにくさや耐摩耗性等を含めれば、既製ソールの方が優れている部分もあるのでは?とも思いますが
それ以上に【イメージ】や【優越感】【様式美】というような感覚を求められる場合は
次のようなレザーソールもまたよろしいのではないかと思います。

 

ソールは消耗品と考えれば、既存のソールのまましばらく履いて、修理時に加工を施す方が
経済的という見方もありますが、「この靴にはコレでなければ!」とのご意向が伴うときには
このような加工も手段の1つだと思います。

確かにブランドイメージに合う【高級感】というものが加わったのではないでしょうか?

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当店Blog内ではどうしても紳士靴が目立つ傾向がございますが、
修理ご依頼の足数でいえば、婦人靴も紳士靴と同じくらいの割合でご対応させていただいております。

女性のお客さまもお気軽にご利用ください。

AIGLE【エーグル】ラバーブーツ加工

今回はAIGLEのラバーブーツ加工です。久々のカテゴリー【婦人靴修理】になります。

【加工途中/加工前】
 

「長すぎて・・・高すぎて・・・」と履き辛いのであれば、ご希望の位置をご指定してください。

ご覧のように【使い勝手の良い靴】に加工が可能です。

婦人靴のヒール交換

ここ数週間は衣替えの季節という事もあり、一気に大変多くのご依頼・お問い合わせをいただきました。
ありがとうございます。

現在も引き続きの状況ではありますが、少々落ち着く時間も出来ているので
その時間でBlogも通常どおり更新出来ればと思っています。

今回は婦人靴のヒール交換になります。

まずはヒールの空間が個性的な婦人靴です。

 

当初はTOPリフトのみの交換ご希望だったのですが、いざ交換を試みると・・・
ヒール自体が割れてしまっていました。。。
(経験上、こういったデザインの物は強度に欠ける傾向があるかもしれません。)

そこで、ご対応方法をお客さまとご相談させていただいた結果、【ヒールごとの交換】となりました。

特に、このヒールの空間デザインがこの靴のチャームポイントになると思います。

よって、代替えのヒールでは個性的な部分が欠けてしまうだろう
いわゆる普通の靴になってしまいます。

・・・がお客さま曰く、「数十年前に購入した華のある靴から現在の自分にもあったシンプルな靴でもいいかも?」
とのご判断をいただきましたので、進めてみました。

 

予想通りのシンプルさですが、どの場面でも使用が可能そうな靴になったと思います。
お客さまの想いを上手に継続していく事が出来た事は本当に良かったと思います。

次はこちらの靴になります。

 

尖がりが印象的な婦人靴。その割にはヒールが華奢な印象です。
お客さま曰く、【安定性に欠ける】との事で、まずは安定性の確保に重きを置き進めてみました。

(画像の面積が大きなヒールへ交換です。)

 

以前にお世話になっている靴工場の方から譲っていただいたヒールが、程好くマッチいたしました。

少々個性的なヒールなのですが、つま先の尖がりを含めた靴自体の雰囲気に合っていると思いませんか?

また、今回のヒール【底面積の差】はお客さまご希望の【安定性の確保】という面でしっかりとクリアされました。

【婦人靴ヒール交換 ¥4200】

CAMPER【カンペール】ソール交換

今回は神奈川県よりご依頼のカンペールになります。

以前の記事をご覧いただき、ご自身の物も同タイプとの事で同様のご対応を
ご依頼いただきました。

元のソールになりますが、よく見ていただくと、上手に空間が施させています。

 

個人的には、これらの造りは履き心地にも影響が生じていると考えています。
・・・となると、ご対応可能な修理素材の一枚板ではどう変化するのか?

お客さまにもこのような画像をお送りさせていただき、ご検討いただいた結果・・・
【進める】ご判断をいただきました。

 

お戻し後のお客さまからの感想です。

「履き心地に固い感じは無く、何よりも軽くなりました。直ると解かればガンガン履いていけそうです。」
といただきました。

異種(素材)ソールで交換すれば、履き心地の変化は付き物です。

特にソールを丸ごと交換するオールソール作業には「この靴履き心地が良いから直して!」との
ご回答として【その履き心地の変化】をしっかりお伝えさせて頂いております。

その理由として、交換するソールによっては【別の靴】になってしまうからです。

その点では今回はお客さまが好印象のご様子で安堵いたしました。
ご利用ありがとうございました。

婦人靴・ハイヒールのヒール革巻き換え

今回はご覧の婦人靴・ハイヒールのヒール革巻き換えです。

 

特に今回は面白い造りのヒールになります。

 

婦人靴のヒールに付き物のキズや破れ・・・。
大方の靴はヒールを外し、革を巻き直してあげる事やヒールごと交換してあげる対応が可能です。

今回のヒールはキズの入りやすい部分が独立したパーツで出来ており、
非常に効率よく革の巻き換えが出来ました。
(もちろん他の部分にキズが入れば厳しい代物ですが・・・)

靴によっては本体とヒールを脱着する際に靴に負担がかかってしまう事があります。
そういった意味では今回のヒールの造りは中々面白いと思います。