今回はご覧のウェスタンブーツを修理いたしました。

 

かなり履きこまれた状態でソールの穴開きをはじめカカト部やつま先にも相当のダメージが見られます。
・・・まずはソールを剥がし分解していきます。

 

また今回はアッパー(靴の上部)に巻いてある【ウェルト】の損傷があり、「しっかり直したい!」とのご依頼で
ウェルトの巻きなおし作業【リウェルト】も行う事となりました。

 

このウェルト部は靴の造りにもよりますが、アッパーとソールを繋ぐ大変重要な部分です。

靴の造りによっては【飾り】の物や【アッパーとソールの境目隠し】として接着のみで造られている物もありますが
今回のようなグッドイヤー製法の場合は上記のように大変意味合いの強い部分で
交換するにも手間や技術が必要になります。(今回のように交換となるとそれだけで¥10500という高額な修理になります。)

またこのウェルト部は靴の雰囲気を醸し出している要素もあり、たかが細巻き革(ゴム)・・・なんて侮ると
交換後はまるで別の靴。なんて事にもなりかねません。

よってある程度ラフに履かれる場合でも、後の修理をお考えならばアッパーに巻かれている【ウェルト】という部分の
減り具合にだけは気を付けていただきたいと思います。

また【靴磨き】をされる際、このウェルト部の汚れも落としその素材に適切なケアしてあげる事を加えると
靴磨きの仕上がりに大きく反映します。

 

リウェルトが無事に行えれば、後は通常のオールソール作業となります。

 

【ウェスタンブーツ・オールソール¥14700~/リウェルト ¥10500】

個人的にはウェスタンブーツが大好きなので、いつもウェスタンブーツを修理していると思う事があります。

それは、ウェスタンブーツといえども様々なタイプの物がありますが、
今回のブーツのようなシルエット(つま先トガリ・ウェストシボリ・ヒール高くシボリ形状)の物
いわゆる【ドレスタイプ】の紳士用ウェスタンブーツは【男のハイヒール】だなぁ。という事です。

私は大いにその部分に魅かれたのだと思います。